教職員から |  2012/04/13


4月4日(水)に行われた入学登録にて、伊東達夫学長より新入生へ向けて歓迎の言葉が贈られました。(一部抜粋)
学長の挨拶.JPG
新入生の皆さん、本日は入学おめでとうございます。教職員一同、心より歓迎いたします。
2012年度、和光大学は、700名余りの新入生を迎えました。
和光大学は、教員、職員だけでなく、皆さん学生も共に協力しながら大学を作っています。学生の皆さんがそれぞれの役割の中で大学作りに参加する。この考えは、和光大学創立以来の大切な考えです。クラブ活動を中心にしたサークル連合や、学生支援部による学生対象のいろいろな懇談会が開かれています。自分との関係を見つけて積極的に大学作りに参加していただきたいと思います。和光大学は教育活動、研究活動や学習活動を行う小さな社会です。その一員であるということを忘れないで下さい。 

 東日本大震災から、一年と一ヶ月が経とうとしています。被災されました方やご家族、ご親戚の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。その日、和光大学でも100名ほどの学生、教員、職員が避難活動をしました。もし、通常の授業期間であったならば、もっと多くの学生、教職員が滞留を余儀なくされたことでしょう。その経験を出発点に、大学では危機管理の体制をこれまで以上に強化して、安心して皆さんが学生生活を送れるように努めています。この現実に、安心安全は大学としての義務であり、また一方で、私たちひとりひとりが、同じ時代に生きる者としての責任と義務を共有しなければなりません。

 旺文社から出版されています『蛍雪時代』という受験雑誌を一度は目にしたことがあると思います。昨年5月、その編集部から、東日本大震災で被災された高校生を励ます言葉を寄せて欲しい、という全国の大学の総長、学長宛にメッセージの依頼がありました。タイトルは、「苦難と向き合う高校生の君へ 震災から未来を拓け!がんばれ高校生」です。
 学長としては、ひとりでも多くの若者が、苦難を乗りこえて、希望に満ちあふれて大学の門をくぐり、共に学問について議論を交わせることに、これ以上の喜びはないでしょう。けれども、そのうちに、そのような大学としての機関というよりも、ひとりの人間としてここは一言あるべきでないだろうか、そんな思いが出てきました。
学長としての自分ではなく、ひとりの人間として素直になれば、「自分の人生なのだから、自分で決めるしかないだけだ」という言葉を贈りたい。
「自分の信じる道に正面から向かいあうこと。」私はこのような言葉を書きました。
自分自身、ひとりの人間として、教員、研究者として、ほんとうに信じる道であったのか、正面から向かいあったか、ここまで来てやっとたどり着く問いでもあります。
 和光大学で学ぼうとしている皆さんは、自分の信じる道を進んでいますか。正面から向かいあっていますか。「まっすぐに進む」は、"GO STRAIGHT"ということだけではなく、"live honestly"「自分の気持ちにまっすぐに向き合う」という意味もあります。この4年間、自分に向き合って、自分としての人間を磨き、社会で生き抜くための力を培っていただきたいと思います。

 和光大学では、入学式ではなく入学登録と言います。皆さんにしてもらう署名は、「自分が和光大学の学生として大学生活を始めます」という意思表示であり、「大学生としての責任をしっかり果たしていきます」という覚悟を表明するものです。それは同時に、「なぜ大学に入るのか」、「どのような大学生活を送るのか」、という問いかけでもあります。和光大学を選択していただいた理由に、和光は自由である、と考える人もいると思います。しかし、実際は自由ほど重い責任はありません。責任を果たすことの重みをしっかり考えながら、大学生活を送って欲しいと思います。

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